転職の合否を大きく左右するのが面接です。自分の能力をいかにアピール出来るかが勝負のカギです。ここでは、面接で頻繁に問われるテーマについて紹介します。
まず間違いなく聞かれるのは「なぜ前の仕事をやめたのか」です。ここで注意しておきたいのが、前の企業の悪口を言わないことです。給料が低かった、上司のレベルが低かった、事業の展開が見えなかった…、などマイナスなことは言わないようにしましょう。前の企業に不満があって辞めたとなると、面接官からすれば自社に入社してもまた同じような理由で辞めてしまうのではないかと疑念を持つことになります。ここでは出来る限りポジティブな内容の受け答えをしましょう。例えば「今までとは異なる新しい仕事にチャレンジしたかった」などがふさわしいでしょう。
次に問われるのは「なぜこの会社を志望しているのか」でしょう。ここではその会社で自分がやりたいことを出来る限り明確に述べましょう。「自分はこんな能力・経験・資格があるから、弊社の事業の○○に貢献できる」などのように、自分のスキルをアピールすることもお忘れなく。
そして1つ問題になるのが「年収」に関する受け答えでしょう。「希望の年収額はありますか?」と聞かれてどう答えれば良いのか戸惑ってしまう方も多いことでしょう。日本人の謙遜文化からすると、「いや、私はこの会社で働くことが出来ればお金は気にしません…」「前の会社と同じぐらいであれば十分です…」など慎重な解答で済ませるのも1つの選択肢ではあります。ですが働く以上はなるべく多くの収入を得たいところです。ここは「将来的には〇〇万円程度欲しいと思っています。そのために必死で働きます」といった若干強気の返答をしても面白いでしょう。
面接に臨むうえで最低限守っておかなければならないマナーに関しても注意しておく必要があります。とはいっても特別なことを求められるわけではありません。今までの人生の中で面接を受けたことぐらい何度もあるでしょう。学生時代の受験、アルバイト、新卒時の就活などと面接のルールはほとんど変わりません。やはり一番大切なのは、礼儀正しいこと、清潔感があること、真面目であること、円滑にコミュニケーションが取れること…など、ごく当たり前のことです。気負うことなく自然体で面接に向かいましょう。
転職が成功するか、ひいては人生が成功するかに影響すると思うと、面接時に緊張してしまうのは自然なことです。ですが、あなたの前に怖い顔で現れるであろう面接官も、以前あなたと同じように緊張して面接を受けていたのだと思えば、何も恐れることはありません。リラックスしてあなたのありのままをぶつけましょう。