みなさんは人生のなかで一度はテレビの仕事に興味を持ったことがあるのではないでしょうか。テレビのムコウにあるきらびやかな世界、それを作りあげるタレントとディレクター。普通の企業よりも楽しそうでラクな仕事に見えますが、まったくもってそんなことはありません。むしろ普通より厳しい社会が広がっています。しかし面白い企画やエンターテイメントを作りたいという熱意がある人にとっては、こんなにやりがいのある仕事はありません。今回はそんなテレビのディレクターについて考えてみます。
仮にテレビ局に受かったとしても、いきなりディレクターになれるわけではなく、ほとんどの場合はAD(アシスタント・ディレクター)として数年下積み時代を過ごすことになります。その中でテレビ作りのイロハを作業の中で学んだり、先輩ディレクターと一緒に企画を考えたり、あるいはタレントさんと交流して意見交換をしたりして、経験を積んでいきます。
テレビ局ではなく制作会社に就職するパターンも考えられます。テレビ局に入社するのは正直ハードルが高いですが、制作会社ならば比較的容易に入ることができるようです。
テレビ局に入ることができる人の多くは高学歴の方ですが、とはいっても学歴で決まるわけではありません。いかに面白いコトを考えられるか、ヒトとは違った発想が出来るかで勝負が決まります。テレビ番組は視聴率に大きく影響を受けます。視聴率を取るためには、シンプルに面白いモノを作らなければなりません。特にテレビ離れが叫ばれる昨今、奇抜な発想が出来る人材が求められています。
一般的にテレビの仕事は大変だというイメージがあります。何日も不眠不休で撮影して編集を終えたら、また次の収録…。休む暇が無いため心身ともに疲弊します。ですから、有名人に会いたいといったミーハーな気持ちで業界に来てはすぐに辞めることになるでしょう。
そうではなく、面白い番組を作りたい、自分が楽しいと思うことをみんなで共有したい、といった制作意欲にあふれた人が集まって、みんなで面白い番組を作る。これがこの仕事の一番のやりがいです。
テレビ業界は華やかに見えますが、決して楽しいことばかりの仕事ではありません。テレビのウラでは必死になって面白いコトを考えるスタッフさんの苦労があって初めて成立するのです。そんな裏方の仕事ですが、制作意欲に満ち溢れている方はぜひ転職を考えてみてはいかがでしょうか。