世の中には、経歴やスキル、コミュニケーション能力も同レベルなのに、転職に失敗する人と成功する人がいます。
「同じ立場だったのに、数年後にはこんなに差をつけられて。。。」
と苦虫を噛み潰したような人もいるでしょう。
待遇や環境・仕事内容ともに満足できる職場にスッと入社できてしまう人は、そうでない人、そうなるのはなぜでしょうか。
会社を辞めずに転職をするのは、会社を辞めてから転職活動をするのに比べて落ち着いて活動ができそうに思えます。
しかし、実際は仕事を続けながら転職活動をした方が有利になることが多い傾向にあります。
その理由は、仕事を続けていた方が追い詰められることがないからです。
会社を辞めて無職となった人には、月々の生活を支えるために雇用保険の失業給付金が支給されます。ですが、現在の制度では、自己都合で退職した場合、3ヶ月間は失業給付金を受け取れず、収入ゼロの状態が続くことになります。加えて、社会保険が国民健康保険と国民年金に切り替わることで毎月の負担が増。転職活動が長期化するほど、貯金がどんどん減ってゆき、焦りから目先の企業への入社を決めようとしがちになります。
その点、働きながら転職活動をしていれば、お金の心配は不要。じっくり時間をかけて、良い求人が出るのを待つこともできます。応募した企業に事情を話せば、就業時間後の面接をセッティングしてくれるはずです。
しかし、例外もあります。
お笑い芸人のおぎやはぎはサラリーマンから芸人になりましたが、おぎやはぎの二人は会社を辞めてから芸人になりました。
なったばかりのころはなかなか仕事がありませんでしたが、才能や人脈、類まれなるコミュニケーション能力で今のポジションを確率しました。
しかし、あくまでも例外なので退職する前にするのがベターでしょう。
応募企業は複数転職の際、応募する求人は一社に絞るべきではありません。
理由は、本命の企業の面接を受ける前に、他の会社で面接に慣れるため。どんなに対話力が優れている人も、初回の面接から本来の自分を出し切れることはまれ。第一志望の企業の面接を受ける前に、まずは面接というものに慣れておくことが肝心です。
また、会社によって合格率は異なるものの、一般的に、最初の関門である書類選考の通過率は25%程度、その後の一次面接通過率も25%程度と言われています。内定の出る確率が決して高くないことを加味しても、できるだけ複数の企業に応募しておいた方が良いでしょう。